ウツモンの独り言

日々思ったことを徒然に

耳の遠い母と

最近、また母と会えば口答えして、素直にハイが言えない。

耳の遠い母に何度も同じ話をするうちに

イライラしてしまう小さい自分がいる。

母は亡くなった祖母と一緒に暮らしていると思い違いをするという

弟がおばあちゃんだと思い込んでしまう

もう死が近いからかもと何度も言う。

そのくせ、5分も経てばまだ生きていたいというから私の苛立ち、悲しみ、いろんな感情が混ぜこぜになって

大きな声で興味ないよと突き放す

母はこんな子じゃなかったと

嘆くが、それは私も同じ。

私はこんな冷たい人間じゃなかったはずなのに、嫌な奴。

洗濯物を干しに行く斜めに傾いた後ろ姿に、ごめん、と呟いた。

優しくなれないのは、

たぶん、怖いからだ。

もう10年なんて一緒にいられないし

話すこともできなくなるなんて

怖くて寂しくて辛くて逃げたい

いい子になりたい

優しくしたい