亡くなった祖母は、私の母代わりもしてくれていて、大好きな大切な存在だった。
小さい頃、一緒に寝た時に、指を触り農家をしていたゴツゴツの指の形を私は刻みこんで、不思議な事にいなくなっても忘れないからと念をもって触れたせいかしっかり今も思い出せるくらいだ
そんな祖母の家に間借りしていた時代、まだ勤め始めたばかりの私が心配だったのだろう。
残業や同僚と遊んで帰ると毎回のようにバス停で待つ祖母がいた。携帯のない時代。
雨が降れば傘を持って待っていてくれた
祖母の思いにせつなくなった
大丈夫か、事故にあったのか心配で待っていたという祖母の優しさ
寒いから大丈夫、家で待っていてと言っても
暗闇のバス停に佇む祖母の姿が今も忘れられない
LINEひとつで 何時に帰ると伝えられる今に比べたら、本当に不便な時代。
でも無かったから形にして見えたものもたくさんあった
方向オンチな私の必需品である携帯電話。
なければ通りすがりの人に声をかけて
場所を訪ねているだろう
携帯を見ている人が殆どの電車の中
窓の景色の変化に気づきもしない、見ようともしない今
それは、、、